Jolly MusicからJolly Phonicsへ

Jolly Music
本来この教材は歌うことを通して子ども達に音楽の技能を指導する目的で作られたものです。ハンガリーの音楽教育者ゾルタンコダーイのメソッドをその基本理念としています。しかし日本ではすでに音楽教育が公立私立の学校でも、町の音楽教室などにおいてもかなりレベルの高いものが確立されています。ではなぜJolly Musicなのでしょうか?

Jolly MusicはJolly Phonicsと同様子どもに負担が少ない
コダーイは幼少期の子ども達に負担が少なく音楽教育が出来るように工夫しました。例えばこの中で使われているライムや歌の音階は子どもも教師も無理なく出せる非常に狭い音域を使っています。自然な発声で歌うことが出来ます。従って音楽が得意な子どもも苦手な子どももすべてが目標に到達出来ます。自信を無くすことはない教材です。

ライムや歌の中に隠れているもの
イギリスで長く歌い継がれてきたライム、歌の中では日本人が苦手とする英語の自然なリズムがたくさん含まれています。発声・発音はもとよりweak formやlinkなどの音声学的な要素が見られます。従って子ども達は簡単なライムや歌を歌い、身振り手振りを付けながら苦労することなく、楽しく英語の本来のリズムを身に付けていくことが出来るのです。また歌を覚えるためにはしっかりと聞かなければなりません。今の子ども達にだんだん出来なくなりつつある人の話を聞く(すべての教科に必要なことですね)と言う習慣も身についてきます。

いつ頃始めればよいか、その特徴は?
コダーイは音楽の重要性は家庭生活の中にあると述べています。3歳から7歳蔵の幼少期に始めるのが理想的であるとも述べています。歌うことは内面的な技能で、楽器は外面的なものである。日本の学校教育の中では楽器演奏も大変高いレベルで行われています。従って私は楽器演奏を扱うつもりはありません。あくまで歌中心で進めます。このアプローチは子ども主体の方法で進められます。指導者の指示もすべて歌で行われ、無駄な多弁を防ぎます。子ども達との約束でレッスンは進んで行くように作られています。子ども達の私語も自然と防げます。聞く態度を育てます。

イギリスの文化を学ぶとともに子供の人格形成にも役立ちます
Jolly Musicは子ども達の遊びの中のライムや歌を教材として使っています。これらを通してイギリスの文化も知ることが出来ます。また歌やゲームを覚えて発表することで達成感を経験します。自信と自尊心が生まれます。自己表現や創造力も培われます。チームワークをすることで帰属意識も生まれてきます。コミュニケーション能力、集中力、他者と協力すること、対等に付き合うことも覚えていきます。

 

Jolly Music as the previous experience of Jolly Phonics

I’d like to use Jolly Music for the beginners of Jolly Phonics learners as a previous step. In Japan children have no chance to hear and speak English in their environment, though parents are eager to make their children speak English as soon as possible. I do hope my children to learn natural English rhythm and other phonetical matters through the materials of Jolly Music more than musical matters. That is to say, the level of the musical knowledge of Japanese children are higher than the one of UK children at school.
My opinion to the education based on the long experience is completely coincident with the features of Jolly Music. Some instructions that occur throughout the lessons are set to music. For example, ‘Stand up!” “Sit down!” this simple thing is connection to inner-hearing and pitch awareness. The way to use ‘I sing/YOU sing’ model. The signs for the teacher to show what to do next focus the children’s attention and cuts out unnecessary talk.
The improvisation and other advanced skills are skillfully constructed from the very early stage. Children gradually acquired most of the skills unconsciously and after they learned them consciously they are led on to composition work finally. They learn musical literacy such as pitch, pulse, rhythm, phrasing a little by little without hardship. Kodály approach is ideal for little children to learn music without a sever burden.

Jolly MusicをJolly Phonics の先行経験として用いる

日本の子ども達は英語を話す環境にないため英語の音を聞いたり話したりする機会が少ない。(保護者は出来るだけ早く子ども達を英語に触れさせたいと考え、その機会を作るのに熱心ではあるが)Jolly Musicに出てくるライムや歌は子ども達が自然な英語のリズムをアクションと共に自分の中に取り入れていくことが出来る。
例えば”Stand up!” “Sit down!” という教室で毎時間使うシンプルな歌もイナーヒアリングや音程の認識を身に付けるとともに英語の音の連結や音の脱落と言った音声学的な要素も含まれているのである。また教師が歌って子ども達が歌う(身振りがついている)という動作で教師の不要な発話を極力避けることが出来る。
子ども達は無意識のうちにライムや歌を通して音楽的な要素は言うまでもなく、英語のリズムや音声学的な要素までも習得出来てしまう。ライムや歌を通してイギリスの文化や生活についても学んで行くことが出来る。しかもそれらはコダーイのアプローチで園児や児童にまったく負担をかけないところが特徴であろう。

活動履歴

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